Interview : 杉本 静弥(THE BLACKBELT JAPAN)|同じような境遇の人を勇気づける存在になりたい
大阪大会 山本壮馬戦
―― 山本戦も、1R 0:25 KOと、これまた凄まじく早いKO決着でした。
これも、自分でもビックリしてて。ここで運を使ってるんで、あれは、なかったこと…というわけではないんですけど、色々運が良かっただけで。実は、2回目の大竹戦の前に、喉をやって高熱を出していたんです。そのあと、体調が余り良くない状態で減量していて、いったん回復するためにご飯を食べて、また減量して…という感じで、この時はちょっと体力が心配だったんですよね。
―― アウェイの大阪で、そういう状況で臨んでいたんですね。
山本選手は、新人王トーナメントで準優勝していて、試合の中でどんどん成長している選手だと聞いてて。自分は大竹選手に勝ってランキングには入っていたんですけど、ああいう勝ち方だったし、自分がランキング外の選手だと思って、山本選手は新人王準優勝の選手ということで、向こうの方が上だという気持ちで試合をさせてもらいました。
―― 本来的には山本選手にとって上位陣へのチャレンジマッチだったと思うんですけど、杉本選手ご自身は、そういう感覚ではなかったということですね。
山本選手は勝つ気満々というのは試合前の言葉からも感じていたんですけど、自分も普段から強い選手と練習をしているので、全然勝てると自分を信じていて。一応対策も立ててはいたんですけど、全然違う勝ち方になって。
―― 元々どういうファイトプランだったんですか?
最終的には打撃で倒すつもりだったんですが、絶対組んでくるだろうし、山本選手の組みはしつこそうだったので、スクランブル戦に持ち込んで疲れさせて、スタンドに戻してパンチで倒したい、というプランではありました。組みに付き合っても良いから、3ラウンド行くんじゃないか、そういう試合の中でKOできるチャンスを探そう…と思っていたんですけど、1R25秒でKOできた、という感じで。
―― 普段から、細かく作戦を立てる感じなんですか?
いや、本来は、あまりプランは立てないですね。相手の良い癖と悪い癖と、どんな傾向かというのを、ちょっとだけ映像で見て、あとは試合の中で作っていく感じですね。映像も見過ぎないですね。映像を見ると、みんな強く見えちゃうんですよ(笑)。見れば見るほどはまって、強い!ってマイナス思考になるのが嫌で。
―― なるほど。方向性だけ決めておいて試合中に修正していくタイプですね。
この時も、最初のジャブで行けると気付いて、パンチが効いたのを感じて、タックルに来たところを死角からバーンと入れたんですよね。映像を見てもわからないかも知れないんですけど、バーンって入れて、こう、ガーンって感じで。足を引いて、ドーンとうまいこと入って、自分も驚いてますね(笑)。
―― 見た目以上に、効かせる一打を打ち込んで、手応えもあったわけですね。
この時も、まぐれで運を使った…(大竹戦の)12秒、(山本戦の)25秒とKOで運を使った感じで。3ラウンドの試合で、相手は地元。気合いも入ってるだろうし、簡単にはいかないだろうなとは思っていましたが、まさかこういう展開になるとは。
大阪大会 梅筋毒一郎戦
―― そのあと、少し空いて、梅筋選手との試合が決まったんですね。
本当は、テンポ良く試合したかったんですけど、上位陣が全員試合が決まっていたり、怪我だったりで、なかなか試合が決まらなくて。その中で、梅筋選手が宮城選手に勝って、ランキングの上の方に入ってきて、3位ということで。自分が7位くらいだったので、勝てば上に上がるな、と。
―― 大阪大会でしたが、梅筋選手との試合も、1R 2:18という早いタイムでKOでした。
一発がある選手というのは知っていたので、そこだけは対応して、じっくり見て、ここが詰める時だというのは逃さなかったですね。ただ、自分が待っている間にランキングが8位に落ちちゃって、梅筋選手に勝っても、他の選手の試合の結果でランキングが上がらなくて。
次戦 後楽園ホール大会で高岡宏気戦
―― そして、次は、ランキング2位の高岡選手と対戦です。高岡選手の試合はご覧になったことはありますか?
亮我選手との試合と大竹選手の試合は映像で見ました。
―― そのうえで、試合に向けての手応えというか、どのような意気込みをお持ちですか?
高岡選手は、打撃も強いし、タフで、組みもあります。でも、今のTBJには、打撃も強くて組みも強くて、オーソドックスで、高岡選手に似ている選手もいるので、そこで練習をお願いしたりしています。もちろん、負ける気はこれっぽっちもないですが、(早い時間でのKOが続いたが)今度こそ、簡単には勝てないかもしれない、という気持ちもあります。一方で、自分の中では、そうだとしても絶対にKOして勝つ!という気持ちはあります。
―― 今のところ、杉本選手が組む展開というのをまだ見たことがないのですが、その点ではどうでしょうか。
自分も柔道出身で簡単には倒されないですし、組んでも全然できます。うちのジムには組みの強いヤバい選手がいっぱいいますので、そういうトップクラスの選手たちと練習していますので、全然行けますね。みんな、マジでヤバいんで。
―― 確かに、TBJのチーム力は力になりますね。
自分は自分のことを信じているし、勝てると思っています。ちょっと、言い方的に舐めてると思われてしまうかも知れないですけど、全然、そういうことではなくて、常に対戦相手のことを考えながら、強いチームメートの力も借りて練習しています。だから、凄く自信があります。
―― そして、勝てばいよいよベルトも見えてきそうですね。
(王者)亮我選手はROAD TO UFCを目指しているみたいなので、今後、ベルトがどうなるのかよくわからないですけど、同じ日にもう一つ、前王者・関口選手と中村優作選手の試合が組まれているじゃないですか。その勝者ともどう絡むのか。次に勝てば5連勝だから、その時は、ベルトに挑戦させて欲しいと言おうと思っています。




