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Interview : 杉本 静弥(THE BLACKBELT JAPAN)|同じような境遇の人を勇気づける存在になりたい

2026.03.17

杉本静弥というスタイルについて

試合の中で、ストライカー寄りに変化

―― 「杉本静弥スタイル」について伺いたいのですが、元々柔道ベースとしても、試合では余り柔道を感じさせないですよね。

打撃は今もへたくそですけど、もともと当たれば倒せるというパワーはあったと思います。打撃を当てながら組んで、転かしてパウンドを打ったり、極めたり…というファイトスタイルをイメージしていたんですけど、怪我もあって組むのを控えて、(若宮戦などを機に)試合をしていく中で、打撃で倒せるようになってきて。へたくそでも、当たれば倒せる。パンチを持っていれば、これは大きな武器になる、と。

―― 段々ストライカー寄りに変化してきた、と。

打撃って、振り回して当てて倒せば良いし、仮に、その隙を突かれて組み付かれても、柔道をしていたのでそう簡単には倒れない。同じフライ級なら、自分は多分パワーがある方だと思っています。まだ組みに行く姿を見せていないので、組んだら行けると思われそうですけど、こっちも投げることもできます。

―― でも、そんなにパンチを振り回している印象もないですよね。

当たって、嫌な顔をしてから振り回す、っていう感じですね。

―― 個人的には、動いている相手にガツンと当てる、そういう当て勘があるな、という印象です。

基本的に、練習ではあまり当てなくて、タッチするくらいなんですけど、隙を見て打つ、相手を誘導して打つ、という風に試合に向けた意識を持って練習しています。だから、練習でも、相手をよく見ていますね。

―― 倒せる選手の特徴というか、ファン目線だと、拳が大きく見えるような一瞬があるのですが…。

自分、手がめっちゃ小さいですよ(笑)。

―― あ、本当だ。かなり小柄な握り拳ですね。

そうなんです。先ほども言ったんですけど、自分は、練習では当てないんですが、相手はタイミングや隙を見て当てに来る。それを、自分のディフェンスの練習にしています。練習相手からすれば、「杉本は弱い」と思われていたり、練習しやすいと思われてるかも知れないんですけど、相手は試合だったらこういう風に狙ってくるんだな、と考えながら練習して。

―― なるほど、自分は当てない縛りをしていても、相手は当ててくるから、それはディフェンスの練習になると。そういう練習スタイルは独自に築いてきたのですか?

自己流ですね。ボクシングとか取り入れた方が良いのかも知れませんけど、トレーニングや練習に取り組む姿勢含めて、自己流が多いですね。

―― でも、それで結果が出ているので上手くはまっているんでしょうね。

いや、こう言ったら怒られるかも知れないけど、本当に強い人とやるのはこれからなので、これからどうなるかですよね。 ?

セコンド、試合への入り方

―― 大阪大会で、杉本選手が一人でリングチェックしてる時に、あれ、セコンドいないのかな?って心配になった時ありましたよね。

あれはたまたまです(笑)。鶴屋さんと平松翔くんにセコンドをお願いしていたんですけど、あの時って、連休か何かで電車が混んでしまって、割りと早い段階で、「間に合わないかも!」という連絡が来て。

―― 確かに、連休中の試合で、新幹線が激混みでしたね。ホテルを取るのも大変でした。

まぁ、そうなったらそうなったで、福岡でお世話になった上田将年選手に急遽セコンドをお願いしようと…。でも、結果的に間に合って良かったです。

―― セコンドをお願いした平松選手とは、練習も一緒にされていたり、仲が良い、頼れる感じですか?

そうですね。平松君に関しては、セコンドというよりも、そこにいるだけで安心できるという感じですね。試合中は、想定していても想定外のことが起きるので、そういう時に、顔を見るだけで安心できるし、頑張れますね。声も通るから、いいね!って言ってくれれば頑張れるし、時間だけ言ってくれたら良いと思っているので、次もお願いしています。

―― どちらかというと、試合中でも精神的な部分を大事にしている感じでしょうか。

試合になると、余り声が聞こえないんですよ。スッと試合に入っちゃって、全体は見えてるんですけど、必要なことしか入ってこないみたいな感じになります。

―― 緊張もしないとのことでしたし、良い入り方をするんですね。

試合後に平松君に言われたんですけど、時間しか聞こえてなくて。色々言ってたらしいんですけど、全然聞こえてなかった、今回は、ごめん!って(笑)。

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