Interview:鈴木 尊(FourRhombus<フォーランバス>/山梨県甲府市)
MMA以前の鈴木尊選手 高校では射撃部
ジムで体が変わり始めてから、明るくなった
―― 明るいジムで、明るい選手が活躍すると、後に続いてくれるし、鈴木選手にかかる期待は大きいですね。
でも、だいぶ変わりましたよ。僕は格闘技を始める前は、もっと静かで暗かったんで(笑)。ほとんどしゃべらなかったですよね。僕は地味でしゃべらなくて。会長の第一印象も、多分、そんな感じだったと思います。
(豊田会長)そうですね。二人同時に入ってきて、もう一人の体格のいい子の方が残るのかなと思ってたけど、その子は速攻でやめちゃって。鈴木コーチの方が残って、めきめきと頭角を現したんです。「俺、チャンピオンになりますよ!」って入ってきた子は続かないな、っていう実感はあります。やっぱり、鈴木コーチのように、寡黙に、黙々と練習していて、「この子、いつもいるな」っていう人の方がやっぱり伸びますね。
―― 鈴木選手は、そういうタイプなんですね?
そうですね。始めた時も、キッククラスから出たんですけど、僕はめちゃくちゃ細くて。クラスが終わった後に、会長が仕切ってくれて、みんなで筋トレをするんですけど、それが、トランプを使った筋トレで。
―― 引いたトランプの数だけ、腕立てやスクワットなどをやるやつですね。めちゃめちゃ古の練習方法ですね(笑)
そうなんです(笑)。でも、それをやり始めてから、メンタル的にも良くなったというか、楽しくて。それが楽しみに毎回ジムに通い始めて、自分が変わり始めたのがわかって、ますます楽しくなって。その頃からMMAのクラスに出たって感じです。
―― 最初は、体が動かせればなんでもいいやって感じだったんですか?
そうですね、最初はそんな感じで。もともと小さいころからめっちゃ運動してたんで、大学に入って、数か月間、全く運動しない期間があって、これはダメだと思って、運動したいってなりました。
意外な高校の部活 射撃部
―― では、高校の部活も運動部で?
部活は、射撃をやってました。
―― 射撃ですか?高校の部活で?
はい、銃を使って的を狙う射撃です。
―― そんな部活があったんですか!
はい、射撃を高校生の頃からやっていました。
元々、小さいころから色んな運動をやっていたんですが、小学生の頃に、将来のオリンピック選手を育成するようなプログラムがあって、県内の小学校3,4年生を30人選抜するっていう育成プログラムがあって、そこに選ばれました。とにかく色んな種目を体験して、その中から自分に合った種目を探す、っていうものだったんですけど、僕は、その中でも何もできなかったというか。最初は自信満々だったんですけど、他の優秀な人と差があって、結局、最終的に見つけたのがライフル射撃で、高校から始めた、という感じです。
―― そういう部活があるのは全く知りませんでした。全国大会などもあるんですか?
あります、あります。射撃の部活は、各県に2,3校あればいいという感じなんですが、全国大会もありました。
―― そこでは実績を残せたのですか?
いえ、全然ないですね(笑)。色々やったんですけど、なんか中途半端で結果が出ない。
―― 結果的に、今のMMAが一番結果が出ているという感じですか?
そうですね、始めた競技の中では。
今までいろんな事やってきたんですけど、環境と指導者が大切だ、ということもその育成プログラムで習ったんですけど、まさに、今、それがピシッとハマったという感じで。自分に寄り添って見てくれるし、時間をかけて練習、指導をしてくれるんで、良い指導者(=豊田会長)に出会えたな、と思っています。
(豊田会長)うまいね!(笑)
高校時代は射撃部という珍しい部活。格闘技経験ゼロからジムに通い始めて、自分が変わるのを感じたとのこと。良い指導者、良い環境のもとで、まだまだ伸びそうです。次ページでは、格闘家としての内面、そして、今後のキャリア展望を伺いました。

