Interview:鈴木 尊(FourRhombus<フォーランバス>/山梨県甲府市)
アマ修斗からプロ修斗へ
アマ修斗では、全日本アマ修斗3位でプロ昇格
―― 最初にMMAの試合に出たのは、いつ頃ですか?
始めて半年くらい経ってから、下町フリーファイトに出て…負けました。
―― 最初の試合の思い出というのはいかがでしたか?
とにかく緊張しすぎていて。1日2試合したんですけど、どちらも、もうブンブン丸というか、緊張して振り回して、相手がタックルに来たらバービーして…だけで終わる、という感じでした。
―― 最初の試合はビギナー修斗でしたか?
はい、ビギナー修斗に出ました。一発もらって、めちゃくちゃ痛いな!って思った記憶があります。
―― その後、アマ修斗で試合を重ねて、選手権はどこから挑んだんですか?
最初は東海選手権に出て、1回戦で中池選手に負けて。次に、関東選手権に出て、全日本に出場しました。
―― 関東選手権では誰か強い選手と対戦しましたか?
今、パンクラスのストロー級で活躍している船田選手に準決勝で負けてます。船田選手には全日本でも負けていて、2回も負けています。
―― あぁぁ、船田選手に負けていましたか!
ホントにもう、…船田選手との試合は、めちゃくちゃ疲れました(笑)。
修斗新潟大会でプロデビュー
―― 船田選手との試合は疲れますよね。でも、全日本アマ修斗で3位になって、1年でアマ修斗は卒業してプロ昇格という理想的なスピードですね。
はい、翌年の新潟大会でデビューでした。デビュー戦はBATTLEの隼吾選手でした。
―― あっという間のバックチョークで極めた試合ですね。隼吾選手も良い選手ですが、その試合の勝利が凄く印象的で、僕も鈴木選手の名前を覚えたという感じです。
そうなんですね。
―― そのあとの試合も含めて、3試合とも、バックを取ってチョークを極めるという同じ展開でした。そのスタイルには、相当自信がありそうですね。
そうですね、自分の中で得意な形としてバックを奪って、チョークを極めてという戦い方なので、そういう風に持って行ければと思っています。
―― でも、会長はキックボクシング出身で、ジムにはタイ人のムエタイコーチがいらっしゃいます。そうなれば、もちろん、打撃にも自信がある?
ここ数ヶ月で、打撃にも自信がついてきましたね。
―― 凄く良い環境ですよね。ムエタイの技術がきちんと学べるMMAのジムというのは少ない印象です。
はい、首相撲とか肘とか、ムエタイの技術をマンツーマンで教えていただけるんで、本当にありがたいですね。
―― ちなみに、僕らの世代ですと、肘ってなかなか教えてもらえなかったんですよね(豊田会長の方を見ながら)。
(豊田会長)そうですね。昔なら、肘はタイに行かないと学べない技術でした。プロになったら、いきなり肘が打てるようになる、うまくなる訳がなくて、ムエタイ選手も小さい頃からやっているから上手くなるんです。だから、(MMAでも)アマチュアのうちから、タイ人トレーナーを相手にミットをやって、しっかりムエタイの技術を学ぶことで、プロになっても、流れるように技が出せるようになると思っています。
―― 今までは打撃の展開は余りなかったですが、新人王決勝ではそういうシーンもありそうですね。
(決勝の対戦相手)浅井選手も僕がこういうスタイルで組んでくるというのは想定内だと思うので、序盤は打撃の展開が絶対来ると思っています。
3試合連続で新潟勢を敵に回すアウェイ
―― 今のところ、修斗出場経験は新潟大会だけですよね。コンディション作りとかは問題なかったですか?
デビュー戦の時は、こっち(山梨)で水抜きをしてから現地(新潟)に向かったので、本当にしんどかったですが、次の東京の方が少しは楽かな、と思います。
―― 2戦目は本多弥彦選手、3戦目は齋藤大樹選手と、BATTLE、SAI-GYM、ピロクテテス新潟と3戦連続新潟の主力ジムの期待の選手が相手でやりにくかったと思います。
あ、超アウェイだな~って(笑)。相手の選手の入場の時の歓声から全然違っていて、試合の時の応援がめちゃくちゃ凄くて。
―― ホントですよね(笑)。特に弥彦選手とか、齋藤大樹選手とか、ホーム過ぎる感じでしたよね。齋藤選手との試合では、テレビで紹介されたり、取材もあったり、注目度が高くてやりにくかったのでは?
はい(笑)。でも、めちゃくちゃホームの選手が本当に盛り上げてくれてるなって思って。
―― でも、アウェイできっちり一本勝ちを重ねて見事でした。関係者は注目していたと思いますが、今のところは、ファンの方ではまだあまり騒がれてないですね。
それは、僕が余りSNSとか積極的にやってないのが多分原因でもあると思いますし…あと、試合内容があまり受けないのかな、と。見ている人は面白いと思ってくれているのかな、なんて思っています。
―― いや、めちゃくちゃ面白いと思います!
ホントですか?(笑)
―― 僕は、新潟大会に出ていた選手の中では、かなり注目していましたよ、本当に!
修斗での3試合は、全て新潟大会で、新潟の選手を相手にしたアウェイ戦。そこできっちり一本勝ちを重ねるのは実力の証。次ページでは、フォーランバスでの練習環境を伺います。


